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Google WorkspaceにGemini 1.5 Proを統合、AIが業務効率を向上 稗田利明

Google WorkspaceにGemini 1.5 Proを統合、AIが業務効率を向上

 

こんにちは、稗田利明です!

Googleは、Google Workspaceの利用者向けに、GmailおよびGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブのサイドパネルに同社の大規模言語モデル「Gemini 1.5 Pro」を統合しました。この統合により、ユーザーはさまざまなタスクを効率的にこなすことが可能になります。

GmailにおけるGemini 1.5 Proの統合により、メールスレッドの要約や返信の提案、メール下書きの作成支援、受信トレイ内のメールやGoogleドライブのファイルに対する質問や情報検索が可能となりました。特に、スマートフォンの小さな画面でも長文やスレッドを読むのに有効です。Web版は7月8日から段階的に展開され、モバイルアプリでは即時リリースドメインで本日より利用可能です。

Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドへのGeminiの統合により、コンテンツの作成や校正、情報の要約、ブレインストーミング、他のファイルに基づいたコンテンツ作成が容易になります。スライドではスライド生成やカスタム画像の生成が可能で、スプレッドシートではデータの追跡や整理が簡単になります。これらの機能も即時リリースドメインで本日より利用可能で、スケジュールされたリリースドメインでは7月8日から段階的に展開されます。

Gemini 1.5 Proは、長文のコンテキストウィンドウと高度な推論を活用し、より洞察力のある回答を提供します。例えば、Gmailのサイドパネルを使用して「小学校からのメールを要約して」と質問するだけで、重要な事項とアクションアイテムを即座に取得できます。また、家族にホテルの詳細を共有する場合、Gmailのサイドパネルに「@」と入力するだけでGoogleドライブ内の適切なドキュメントを探し出し、Geminiに質問してホテル名と営業担当者の連絡先を尋ね、その結果をメールに挿入して家族に送ることができます。

この新しいサイドパネル機能は、Workspace LabsとGemini for Google Workspace Alphaで利用可能となり、6月にはGemini for Google WorkspaceアドオンとGoogle One AIプレミアムプランを通じて、企業および一般ユーザー向けのPC版で利用可能となります。

Gemini 1.5 Proの導入により、Google Workspaceのユーザーは、AIを活用して日常業務を効率化し、より生産的に働くことができるようになります。これにより、メールの要約や返信の提案、データの整理や分析など、さまざまなタスクが自動化され、業務の効率が大幅に向上します。

Citations:
[1] https://workspace.google.com/blog/product-announcements/new-ways-engage-gemini-workspace
[2] https://codelabs.developers.google.com/codelabs/gemini-workspace
[3] https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1592463.html
[4] https://www.googlecloudcommunity.com/gc/AI-ML/Gemini-1-5-Pro/m-p/730116
[5] https://kn.itmedia.co.jp/kn/articles/2405/21/news142.html