こんにちは、稗田利明です！
グーグルが検索サービスで提供している「AIによる概要」機能について、その表示頻度が大幅に減少しているという報告が海外メディアThe Vergeによって伝えられました。この機能は、検索結果の上部にAIが生成した概要を表示するもので、ユーザーに迅速な情報提供を目的としています。
SEO企業の調査によると、6月1日から30日までの1ヵ月間で、AIによる概要の表示頻度が11%から3%に減少したとされています。さらに、RedditやQuoraなどのコミュニティーサイトからの引用回数も大幅に減少したことが示唆されています。
この変更の背景には、2024年5月に発生した問題が関係していると考えられます。当時、SNS上で複数のユーザーが「AIによる概要」機能に奇妙または誤った結果が表示されると報告し、グーグルが調査を実施しました。その結果、一部の不適切な回答が確認され、システムの改善が行われました。
しかし、グーグル側はThe Vergeの報道に対して、SEO企業の調査方法に問題があると反論しています。グーグルは「私たちが見てきたものを反映していない」とコメントし、調査結果の信頼性に疑問を投げかけています。
この状況は、AI技術を検索エンジンに統合する際の課題を浮き彫りにしています。正確性と信頼性を確保しつつ、ユーザーに有用な情報を提供するバランスを取ることの難しさが表れています。グーグルは継続的に機能の改善と調整を行っているものと思われますが、AIによる自動生成コンテンツの品質管理は今後も重要な課題となるでしょう[1][2][4]。
Citations:
[1] https://www.ranktracker.com/ja/blog/google-to-limit-ai-overviews-for-nonsensical-queries/
[2] https://news.yahoo.co.jp/articles/8be1e952bdf8cd74d7f5376387e6f2a654e32f0f
[3] https://support.google.com/websearch/answer/13572151?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja
[4] https://wired.jp/article/google-ai-overview-search-issues/
[5] https://gigazine.net/news/20240531-google-explains-ai-overviews/
