
こんにちは、稗田利明です!
あらゆるデバイスがインターネットにつながる現代、IoTの普及によって家庭や産業、医療現場まで多様な機器がネットワークに接続されるようになりました。その一方で、サイバー攻撃や不正アクセスによるリスクも急増しており、従来の「境界型」セキュリティでは十分に守れないケースが増えています。特にIoT環境では、デバイスの接続・切断が頻繁でネットワークの境界が曖昧となり、攻撃者にとって侵入しやすい環境となっています5。
この課題を解決する新たなアプローチが「ゼロトラスト」です。ゼロトラストは、ネットワーク内外のすべてのデバイスやユーザーを「信頼しない」ことを前提に、アクセス権を厳格に検証・制御する仕組みです。しかし、企業がゼロトラストを自前で導入しようとすると、既存システムの再構築や多額の投資、高度な専門人材の確保が必要となり、現実的なハードルが高いのが実情でした15。
そこで登場したのが、Node X株式会社が開発した「Node X」です。Node Xは、分散型ID(DID)技術とゼロトラストアーキテクチャを組み合わせた、世界初のエッジ向けゼロトラスト・セキュリティ基盤です135。分散型IDとは、特定の管理者を必要とせず、各デバイスが自律的に認証を行える技術で、ネットワーク構築や鍵管理の手間を大幅に削減します。Node XはSaaS型サービスとして提供され、ライセンス契約から約1週間で導入・運用を開始できる迅速性も特徴です5。
Node Xは「Node X Agent」「Node X Cloud」「Node X Studio」の3つのコンポーネントで構成されます。エッジデバイスに組み込む「Agent」がデータの監視・収集を担い、「Cloud」が大量データの安全な処理を実現、「Studio」が可視化やアラート機能を提供します。これにより、IoTデバイスの多様な環境下でも、安全で効率的なデータ運用が可能となります35。
Node Xの分散型ID技術は、W3CやDIFなど国際標準化団体で標準化が進められており、デジタル機器メーカーは製品設計段階からIDを組み込むことが可能です。すでに国内大手メーカーや官公庁での採用実績もあり、今後はAIや大規模言語モデル(LLM)との連携によるデータ活用、産業全体の効率化、エネルギー最適化など、IoTセキュリティの枠を超えた社会インフラとしての展開が期待されています15。
Node Xは、セキュリティとデータ活用の両立を実現し、持続可能なデジタル社会の基盤となるべく、今後も進化を続けていきます。
Citations:
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000070282.html
- https://nodex.inc
- https://nodex.inc/product
- https://note.com/dnx_vc/n/n09886e4c33d1
- https://ascii.jp/elem/000/004/261/4261554/
- https://japansecuritysummit.org/2025/04/11317/
- https://news.biglobe.ne.jp/economy/0319/prt_250319_5677418259.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000070282.html
- https://news.yahoo.co.jp/articles/fd378ae5e2466688f88a57e636ee32b615471ef7
- https://sogyotecho.jp/news/20250325nodex/
- https://thebridge.jp/2025/03/node-x-a-platform-for-secure-transmission-of-real-world-data-raises-600-million-yen-in-pre-series-a-funding-from-dnx-and-itochu-affiliated-investors