こんにちは、稗田利明です!
ネットやSNS上での笑い表現は時代とともに変化してきました。元々は「(笑)」が使われていましたが、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)では「藁(わら)」というバリエーションも登場しました。その後、ローマ字入力の影響で「warai」から「w」へと短縮されていきました[1][3]。
2008年頃、ニコニコ動画の人気に伴い、「w」の数で笑いの度合いを表現するようになりました。大爆笑シーンで画面が「wwwwwwww」で埋め尽くされる様子が「草原」のように見えたことから、「草生える」という表現が生まれました[1]。
この「草」という表現は、TwitterなどのSNSの普及とともに一般的になりましたが、現在では若者言葉ではなくなっています。40~50歳くらいの世代が使うことが多く、SNSで「草」を連発すると、「キモイおっさん」と思われる可能性があります[1]。
一方、Z世代の若者は、カッコなしの「笑」や「w」を使う傾向があります。現在では、年齢を問わず「笑」や「w」を使う人が多くなっており、これらを使うのが無難とされています[1][3]。
笑い表現の使い方によって年齢が推測されることがあるため、注意が必要です。「(笑)」は60歳以上、「草」は40~50歳代が使う表現と認識されています。また、ガラケー時代によく使われていた「(ワラ)」などは、現在では「おばさん言葉」として認識されているので避けたほうが良いでしょう[1]。
言語学者の椎名美智氏によると、これらの笑い表現は非言語コミュニケーションを補う役割があります。文字だけでは伝わりにくい声のトーンやジェスチャー、表情などの要素を補うために使用されると考えられています[3]。
また、「(笑)」などの表現は、強い主張をした後に語気を弱めたり、冗談風に終わることで相手との距離を縮めようとする効果もあります。実際、大学生を対象とした調査では、約4割が「自分の発言を緩和したい」という理由でこれらの表現を使用していることが分かっています[3]。
ネット上での笑い表現は、コミュニケーションを円滑にする重要な要素ですが、使い方によっては年齢や世代が推測されてしまう可能性があります。自分の年齢や相手との関係性を考慮しながら、適切な表現を選ぶことが大切です。
Citations:
[1] https://otona-life.com/sns/250552/
[2] https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B2%E3%83%BC
[3] https://diamond.jp/articles/-/322723
[4] https://tb.sanseido-publ.co.jp/hspr/assets/data/04-kokugo/04kokugo_pamph_all_2023.pdf
[5] https://to-jin.net/w-kusa/
[6] https://itest.5ch.net/lavender/test/read.cgi/net/1732098052/