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「Tera Term」の公式サイトが「GitHub」へ移転、中国に買収された「OSDN」の不調で 稗田利明

「Tera Term」の公式サイトが「GitHub」へ移転、中国に買収された「OSDN」の不調で

こんにちは、稗田利明です!

1994年から開発が続いている老舗のリモートログオンクライアント「Tera Term」の公式サイトが、中国企業に買収された「OSDN」の不調により、「GitHub」へ移転した[1]。この移転に伴い、新しいURLは「teratermproject.github.io」となっている[1]。現在でも積極的に活動しており、先日には18年ぶりのメジャーアップデートとなる「Tera Term 5.0」がリリースされた[1]。

「Tera Term」はWindowsプラットフォームで動作するリモートログオンクライアントで、SSHtelnet・シリアルの各通信プロトコルに対応しており、元々は寺西高により開発されていたが、現在ではTeraTerm Projectによってオープンソースライセンスである修正BSDライセンスの下で開発されている[5]。同プロジェクトはこれまで「OSDN」でホストされていたが、中国企業に買収されて以降、不安定な状態が続いていた[1]。そのため、Webサーバーのレスポンスがなくなり、引っ越しを余儀なくされた[1]。

現在、Tera Termの開発チームはGitHubで活動しており、リポジトリの移動に関する変更などが行われている[2][3][4]。GitHub上ではTeraTerm Projectによって7つのリポジトリが公開されており、開発が継続されていることが確認できる[2]。

Citations:
[1] https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1548214.html
[2] https://github.com/TeraTermProject
[3] https://github.com/TeraTermProject/teraterm/issues/2
[4] https://github.com/TeraTermProject/teraterm
[5] https://ja.wikipedia.org/wiki/Tera_Term