
こんにちは、稗田利明です!
アップルは、欧州連合(EU)の競争法規制強化に対応し、ヨーロッパ地域向けiOSの大幅な仕様変更を発表しました。この変更により、EUのiPhoneとiPadユーザーは、より多くのアプリについてデフォルト設定を変更できるようになります[1]。
現在、ブラウザやメールなど一部のアプリに限られていたデフォルト設定の変更が、電話、メッセージング、パスワード管理、キーボード、迷惑電話フィルターなどにも拡大されます。アップル社によると、これらの新機能は「今年後半のアップデート」で実装される予定で、2025年春には地図アプリと翻訳アプリも対象に加わるとのことです[1]。
さらに、EUのユーザーは標準搭載アプリの削除範囲も拡大されます。今後のアップデート以降、App Store、メッセージ、カメラ、写真、Safariの削除が可能となり、削除不可能なアプリは「設定」と「電話」のみとなる予定です[1]。
これらの変更は、EU のデジタル市場法(DMA)に準拠するためのものです。以前に発表されたサードパーティ製ブラウザエンジンの許容も含め、これまで拡張性に乏しかったiOSがAndroid並みの柔軟性を持つようになりつつあります[1]。
一方で、アプリストアについては今年3月より始まったDMAのサイドローディング許容の方針に基づき、第三者のアプリストアが導入可能になりました。これにより、AltStoreなどのアプリストアが登場し、これらもデフォルト設定ができるようになります[1]。
これらの変更により、iOSの柔軟性が大幅に向上する一方で、セキュリティに懸念を抱く声も多く上がっています。アップルのエコシステムの閉鎖性が緩和されることで、ユーザーの選択肢は増えますが、同時にセキュリティリスクも高まる可能性があります[1]。
この変更はEU地域に限定されたものですが、他の地域でも同様の規制が導入される可能性があり、今後のiOSの進化に大きな影響を与える可能性があります。ユーザーにとっては、より自由度の高いiOSを利用できるようになる一方で、セキュリティやプライバシーに関してより慎重な判断が求められるようになるかもしれません。
Citations:
[1] https://dl-ctlg.panasonic.com/jp/manual/dm/dmc_tz60_guide_1.pdf
[2] https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/~kym-sys/WorkBook/Teikyo_Learning.pdf
[3] https://syukatsu-kaigi.jp/companies/76091/entry_sheets
[4] https://jp.sharp/support/dictionary/doc/pwv9500_mn.pdf
[5] https://www.casio.com/content/dam/casio/global/support/manuals/exword/pdf/003-ja/xd-y/XD-Y3800_WA_JA.pdf
[6] https://aebs.or.jp/itc/EPublishing_accessibility_report.pdf
[7] https://help.adobe.com/ja_JP/framemaker/2019/using/framemaker_help.pdf
[8] https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/qv6pgp0000000txx-att/000093706.pdf