稗田利明のIT Insights

ITの未来を探る、情報発信"

AI時代における創造性の守護者 稗田利明

AI時代における創造性の守護者

こんにちは、稗田利明です!

ソフトウェア開発の分野では、多くの企業が自社製品に人工知能(AI)を導入しようとしています。AIは強力なツールであり、特に効率化や自動化の面で大きな利点をもたらします。しかし、クリエイティブな分野においては、AIの導入が必ずしも歓迎されるわけではありません。長年にわたり創作活動を続けてきた筆者にとって、AIが創造的な取り組みを奪う可能性があることに不安を感じています。

このような中で、クリエイティブな人々向けのアプリを開発する企業がAIを導入しないと明言することは注目に値します。iPad向けのイラスト作成アプリ「Procreate」を提供するSavage InteractiveのCEO、James Cuda氏は、公式声明で同社が生成AIを導入しない方針を明らかにしました。彼は「創造性は生成されるものではなく、作り出されるものだ」と強調し、生成AIが創作力を奪うと批判しています。

この声明は、クリエイティブな作業を大切にする多くのユーザーから称賛を受けています。Procreateは、アニメーション作成支援機能や「QuickShape」など、多くの価値ある機能を備えながらも、サブスクリプションモデルを採用せず、12.99ドル(日本では2000円)という手頃な価格で提供されています。搭載されていないのは、クリエイティブな作業を省くための生成AIです。

筆者は、Cuda氏の姿勢に賛同し、他の企業もこの方針に倣うべきだと考えています。AIがクリエイティブな仕事の心と魂を奪わないようにするためには、創造性を重視する企業の存在が重要です。AI技術の進化が止まらない中で、創造性を守るための選択がますます求められています。

Citations:
[1] https://www.saj.or.jp/documents/activity/project/kourei/guideline.pdf
[2] https://swooo.net/business/introduce/software-development-company/
[3] https://unistyleinc.com/techniques/962
[4] https://unistyleinc.com/techniques/1730
[5] https://walker-s.co.jp/media/software-company/
[6] https://www.jasso.go.jp/ryugaku/after_study_j/job/__icsFiles/afieldfile/2023/11/20/guide_2025_mihiraki_all.pdf
[7] https://www.jmfrri.gr.jp/content/files/WG03/2019-ResFinal/Document/SD_ver10.pdf
[8] https://conference.ciec.or.jp/pdf/2024pcc/2024PCC_ronbun.pdf