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マイクロソフト、日本に4400億円投資 - AI事業基盤強化へ 稗田利明

マイクロソフト、日本に4400億円投資 - AI事業基盤強化へ

 

こんにちは、稗田利明です!

マイクロソフト(MS)は、人工知能(AI)事業の基盤強化のため、今後2年間で日本に29億ドル(約4400億円)を投資すると発表しました。これは同社の日本に対する過去最大規模の投資となります。

MSは日本に新たな研究拠点「マイクロソフト・リサーチ・アジア」を東京に開設する方針を示しました。ロボットやAIなどの研究に取り組むほか、日本政府とサイバーセキュリティー分野での連携も強化する予定です。[1][2]

この投資の目的は、デジタル戦略などで遅れが目立つ日本のAI需要を取り込むことにあります。MSは日本に置くデータセンターの設備能力を強化し、生成AI開発を加速させます。[1] これにより、経済産業省が進める日本企業の生成AI開発支援プロジェクトにも協力していく考えです。

また、MSはAIに関する人材育成や雇用の創出も支援する方針です。今後3年で約300万人を対象にAIの活用技術などのリスキリング(学び直し)の機会を提供する予定です。[1]

MSのブラッド・スミス社長は「日本で事業を始めた1978年以来、最大の投資だ。今回の取り組みで日本のデジタル競争力が強化される一歩になると確信している」とコメントしました。[1]

一方、日本政府も国内に世界最先端の高度なAI事業基盤を置くことで、競争力を高めることを狙っています。訪米中の岸田文雄首相は、MSのスミス社長との会談で「日本の生成AIの社会実装に多大な貢献をしている」と謝意を示し、「引き続き協力を期待する」と述べました。[1]

MSは対話型AI「チャットGPT」を公開した米新興企業オープンAIと提携し、世界的なAI開発競争で優位に立っています。今回の日本への大規模投資は、同社がAI分野での優位性を一層高めることを目指すものと考えられます。[1][5]

Citations:
[1] https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/buy/compare-all-microsoft-365-products
[2] https://www.microsoft.com/ja-jp
[3] https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/publisher
[4] https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
[5] https://support.microsoft.com/ja-jp