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ドコモ、明大、H2Lが相手の感じ方に合わせて味覚を共有する技術を開発 稗田利明

ドコモ、明大、H2Lが相手の感じ方に合わせて味覚を共有する技術を開発

こんにちは、稗田利明です!

NTTドコモは12月21日、明治大学総合数理学部(宮下芳明研究室)、H2Lと共同で、相手の感じ方に合わせて味覚を共有する技術を開発しました。この技術は「FEEL TECH」と呼ばれる人間拡張基盤を使用し、味覚に関するデータを把握する機器(センシングデバイス)、味覚の感度に対する個人差を推定し共有する人間拡張基盤、味覚を再現する駆動機器(アクチュエーションデバイス)の3つで構成されています。具体的には、伝えたい味をセンシングデバイスで分析・数値化し、約25項目のデータをもとに独自アルゴリズムを用いて相手の味覚の感じ方を推定し、アクチュエーションデバイスと味覚の標準液を用いて味の基本となる五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)を再現することが可能です。この技術の活用として、メタバース空間内のバーチャル体験や、映画やアニメのコンテンツでの利用が期待されており、作者が伝えたい味をコンテンツに付加することで、よりリッチなコンテンツ提供が実現されるとしています。また、この技術は世界初のものであり、2024年1月17日から開催される「docomo Open House’24」で紹介される予定です。

Citations:
[1] https://japan.cnet.com/article/35213148/
[2] https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2023/12/21_00.html
[3] https://engineer.fabcross.jp/archeive/231222_meiji-ac.html
[4] https://article.auone.jp/detail/1/3/7/369_7_r_20231225_1703481292389017
[5] https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1556605.html