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「情シスすごろく2」で体験する現代の情報システム部門の課題 稗田利明

「情シスすごろく2」で体験する現代の情報システム部門の課題

こんにちは、稗田利明です!

「情シスすごろく」は、情報システム部門の"あるある"をテーマにしたボードゲームだ。2022年に登場した初代に続き、2024年4月18日に「情シスすごろく2」が登場した。

このゲームでは、情報漏えいの懸念から活発なコミュニケーションが取れない情報システム部門の課題を、ゲームを通して体験できる。ゲームを進めるにつれ、「ファイルサーバがダウンし、テープバックアップも失敗」「社員がシャドーITをしていた」など、さまざまなトラブルが起こる。 

プレイヤーはこれらのトラブルを、「SaaSアカウント管理ツール」「外資系ITコンサルタント」「SASE」「パスワードマネージャ」といったアイテムカードを使って回避する。しかし、アイテムカードを捨てる際には「自社からそのソリューションをなくす理由」を説明しなければならない。

この仕組みにより、情報システム部門の課題に対する対応策を検討する中で、部門間の意思疎通の難しさや、経営陣との認識のズレなどが浮き彫りになる。実際の試遊では、「社員を信じてメール誤送信防止ツールは解約します」「大した提案がないので、外資系ITコンサルとの契約は解除します」といった発言が飛び交うなど、情報システム部門をめぐる現代の課題が生き生きと表現されていた。

「情シスすごろく2」は、情報システム部門の抱える課題を、ゲームを通して体験的に学べる貴重なツールといえるだろう。

「情シスすごろく」にまさかの「2」 “限界情シス”をゲームでも~っと体験 早速遊んだ(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/9ece71a0ae82f7c848e61635a6f1b2874a1c9188