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救急車内の撮影問題、現場の苦悩と対応 稗田利明

救急車内の撮影問題、現場の苦悩と対応

こんにちは、稗田利明です!

 

救急車内での撮影行為が問題視されている。救急隊員は活動の支障となり、「映えスポットではない」と訴えるが、ルール化されていない現状がある。一方で、一部の消防局が「撮影禁止」のステッカーを導入するなど、対応に苦慮している。

救急車内での撮影は近年増加傾向にあり、SNSで拡散されることで、軽症でも救急車を呼ぶ人が増えるなど、現場に影響を及ぼしている。東京消防庁の担当者は「ルールがなく、依頼するだけになっているが、活動に支障がある場合は対応していく」と話す。

川口市消防局は2020年から「撮影禁止」のステッカーを導入。「医療機関・消防機関・傷病者(関係者含む)相互のトラブルとなりかねない」「SNSなどへの拡散防止」などを理由に挙げる。外国人居住者も多いことから、ステッカーで分かりやすく周知している。

一方、総務省消防庁は「撮影禁止のルールはつくっていない」としつつ、「各消防本部で撮影しないよう依頼があった場合には、やめていただければと思う」と話す。救急隊員の活動を妨げないよう、適切な利用を呼びかけている。

救急出動件数が過去最多を更新する中、新型コロナやインフルエンザの流行で救急医療が逼迫している。東京消防庁は「意識がない」「けいれんが止まらない」など、救急車を呼ぶべき事例を示しており、適正利用が求められている。

 

救急車は「映えスポットじゃない」 搬送中にスマホ撮影、生配信するインフルエンサーも…現場から漏れる本音(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/5b5d4ab9506e013339b519208e7d541f959775e7