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グーグルの「シークレットモード」収集問題、和解で利用者に救済 稗田利明

グーグルの「シークレットモード」収集問題、和解で利用者に救済

こんにちは、稗田利明です!

グーグルが「シークレットモード」でも個人情報を収集していたとして利用者から訴えられた訴訟が和解に至った。グーグル側は過去に収集したデータを削除し、秘密モードの仕様も変更することで利用者に救済を提供する。

この問題は2020年に集団訴訟として起こされたもので、原告側は「グーグル側が利用者の趣味や購入商品などを知ることが可能で、意図的に消費者を欺いた」と主張していた。今回の和解では金銭の支払いは含まれていないが、利用者は個別にグーグルに損害賠償を求めることができるようになる。

原告側は和解文書で「救済は50億ドル(約7600億円)を超える価値だ」と評価している。一方でグーグルは「和解を歓迎する。秘密モードの利用時にユーザーを情報と関連づけたことはない」とコメントしている。

秘密モードは閲覧履歴などがブラウザや端末に保存されないようにする設定で、利用者のプライバシー保護を目的としている。しかし今回の訴訟では、グーグルがこの設定を無視して個人情報を収集していたことが問題視されていた。

今回の和解により、グーグルは過去の収集データを削除し、秘密モードの仕様を変更することで、利用者のプライバシー保護に配慮することになった。この問題の解決は、ユーザーの信頼回復につながるものと期待される。

 

米グーグル集団訴訟で和解 秘密モードでの情報収集(共同通信) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/48bf4230f72ac10bb9b5cc37957f28b86116e932