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KDDIが通常利用目的外の契約に解除料新設 稗田利明

KDDIが通常利用目的外の契約に解除料新設

 

こんにちは、稗田利明です!

KDDIおよび沖縄セルラー電話は、auUQ mobileの契約において、通常の利用を目的としていない場合の契約解除料を新設すると発表しました。2024年6月1日以降の新規契約が対象となります。[1]

【契約解除料の金額】
- 「auUQ mobileの契約から1年以内の解約」かつ「通常の利用を目的とした契約ではないとKDDI/沖縄セルラー電話が判断した場合」の両方の条件を満たす場合、990円の契約解除料がかかります。
- au/UQ mobile/povo間の番号移行や8日間キャンセルによる解約は対象外です。[1]

この措置は、他社の携帯電話会社に乗り換える目的で回線を短期間で契約し解約する行為(いわゆる「MNP弾」)を防ぐ狙いがあります。2024年2月には楽天モバイルが同様の対策を講じており、業界全体で「MNP弾」への対応が広がっています。[1]

MNP弾」とは、携帯電話会社の乗り換え時の特典を受け取るために、一時的に他社の回線を契約し、特典を得た後にすぐに解約する行為を指します。携帯電話会社にとっては、顧客の流出リスクがあり、健全な事業運営を阻害する可能性があるため、各社が対策を強化しています。

一方で、短期間の利用であっても、通常の利用目的であれば契約解除料は発生しません。KDDIは「お客さまの通信の自由を不当に制限するものではない」としていますが、「通常の利用」の判断基準が不明確であれば、利用者への影響が懸念されます。携帯電話会社と利用者の双方にとって、適正な運用が求められます。[1]

Citations:
[1] https://www.kddi.com/english/phone/
[2] https://www.kddi.com/phone/
[3] https://biz.kddi.com/service/mobile/product/
[4] https://biz.kddi.com/service/dealing-phone/
[5] https://www.au.com/english/