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大阪市教育委員会、NEC との学校ネットワーク運用保守契約で約7億円の未払いを発表 稗田利明

大阪市教育委員会NEC との学校ネットワーク運用保守契約で約7億円の未払いを発表

こんにちは、稗田利明です!

大阪市教育委員会は、NEC に委託していた学校向けネットワークの運用保守業務に関して、約2年間にわたり契約金の未払いがあったことを発表した。未払い金の総計は7億1321万3000円に上る。

大阪市は2022年3月から「大阪市教育情報ネットワーク」を稼働し、児童や生徒、教職員が利用するICT機器向けのネットワーク環境を提供。その運用保守業務をNEC関西支社に委託している。契約当初は約5万台の学習用端末を運用保守予定としていたが、22年のネットワーク運用開始時には端末数が約18万台と大幅に増加していた。

大阪市教育委は、端末増加による追加契約を運用開始時までにすべきだったが、「運用保守開始時期と端末切り替え時期が重なり、各種事務が煩雑化したことから、契約手続きができていなかった」と説明。 また、ネットワークの不安定さや障害発生への対応を最優先したため、NEC側からの問い合わせに対応できなかったとしている。

その後、NECから追加契約や支払いを求める文書を受け取った大阪市教育委は、弁護士やコンサルタントの意見を踏まえ、契約金の支払いを決めた。 再発防止策として、契約事務に関するマニュアルの周知徹底や、委託先との連携強化などを掲げている。

大阪市教育委は「このような事案を発生させたことにつきまして、関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪している。

 

大阪市教委、学校端末の契約金で未払い発覚 NECに7億円支払わず 「事務業務が煩雑化、対応できなかった」(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/559df7d213101621829d368f74754cd4ddfba95b