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SalesforceがAI搭載「Marketing Cloud Next」発表、双方向マーケティングを実現 稗田利明

SalesforceがAI搭載「Marketing Cloud Next」発表、双方向マーケティングを実現

こんにちは、稗田利明です!

米国のCRM(顧客関係管理)大手Salesforceは、2024年6月11日(米国時間)、新たなマーケティングソリューション「Marketing Cloud Next」を発表しました。これは従来のマーケティングプラットフォームの枠を超え、AIエージェント「Agentforce」を活用した“エージェンティックマーケティング”を実現する、同社の主力ソリューションの大幅な進化版です。日本法人であるセールスフォース・ジャパンも6月13日にこの新サービスを公表しました。

エージェンティックマーケティングは、企業と顧客のあらゆる接点で自律型AIエージェントがパーソナライズされた体験を提供し、双方向のコミュニケーションを可能にする仕組みです。従来の「返信不可(do-not-reply)」型の一方通行なメッセージ配信から、顧客が積極的に関与できる対話型のエンゲージメントへと進化します。Marketing Cloud Nextは、AI機能を既存システムに後付けするのではなく、最初からエージェンティックマーケティングのために設計されている点が特徴です。

AIエージェントは、細かな指示や厳密な管理を必要とせず、経験豊富なスタッフのようにビジネスを理解し、自律的に判断・行動します。例えば、従来は返信できなかったメールやメッセージが、Agentforceによってリアルタイムに顧客の反応に応じて内容を変えたり、必要に応じて営業やサポート担当者に情報を報告したりすることが可能になります。

日本国内での一部機能の提供は2024年10月または11月以降になる予定ですが、今後のマーケティング活動において、AIによる顧客体験の質的向上と業務効率化が期待されています。Salesforceの「Marketing Cloud Next」は、企業と顧客の関係性をより深く、双方向かつパーソナライズされたものへと変革する新たな一歩となるでしょう。