
こんにちは、稗田利明です!
慶應義塾大学では、生成AIの不適切な利用を防ぐため、授業資料に「見えないプロンプト」を仕込むという独自の対策が話題となっている。この手法は、湘南藤沢キャンパス(SFC)総合政策学部の必修科目「総合政策学」で実施された。配布されたPDF資料には、透明度100%で人間の目には見えない文章が埋め込まれており、これを生成AIに入力すると、授業で扱っていない「文明論之概略」に関する要約や指示文がAIから出力される仕組みだった345。
この“トラップ”により、AIに資料をそのまま入力して要約や感想を作成した学生は、授業内容と無関係な「文明論之概略」についてのコメントを提出してしまい、AI依存が一目で判明した。大学側は、こうしたコメントを評価対象から外し、成績を一段階引き下げるなどの減点措置を取ったとされる4。ただし、AIの利用自体は一律に禁止されておらず、課題ごとに担当教員の方針に従い、適切な活用が求められている24。
この対策の背景には、AIの出力には誤りや根拠不明な情報(いわゆる「ハルシネーション」)が含まれるリスクがあること、そして学生がAIの出力を無批判に鵜呑みにすることへの警鐘がある。慶應義塾大学は、「AIの出力は必ず一次資料でクロスチェックし、自分の言葉に落とし込む」ことを学生に徹底させる指導方針を持つ25。今回の仕掛けは、学生がAIを使う際にその内容を批判的に吟味し、主体的に学ぶ力を養う教育的意図があったと大学は説明している34。
一方で、ネット上では「いい勉強になる」と肯定的な声がある一方、「利用者の許可なくAIを誤作動させるのは問題では」といった批判も見られた。大学側はこうした指摘を認識しつつも、詳細な説明は控えている3。
慶應義塾大学は、AI時代において「良い使い方は奨励し、悪い使い方は厳しく対処する」という明確な方針を掲げている2。今回の事例は、AIと共存する教育現場で学生の主体的な学びとリテラシー向上を促す先進的な試みといえる。単なる禁止ではなく、適切な利用を促しつつ不正を抑止するこのアプローチは、今後の大学教育のあり方に一石を投じている245。
Citations:
- https://news.yahoo.co.jp/pickup/6537311
- https://zenn.dev/banboobloom/articles/2025042600001
- https://www.j-cast.com/2025/05/01503969.html?p=all
- https://ai-workstyle.com/ainews-university-airegulation/
- https://ayano.me/archives/28799
- https://www.niad.ac.jp/n_shuppan/project/no09_shihyo17.pdf
- https://aic.keio.ac.jp
- https://www.juce.jp/LINK/journal/2104/pdf/2104_all.pdf
- https://note.com/editbrain/n/n55227ab28486
- https://www.dri.ne.jp/wp/wp-content/uploads/98f0146831277885503a3c772f0eba0a.pdf
- https://ameblo.jp/portia-5ka9/entry-12897215726.html
- https://en.lib-arts.hc.keio.ac.jp/publication/uploadimages/pdf/1598935878.pdf
- https://unistyleinc.com/techniques/1669
- https://www.students.keio.ac.jp/mt/class/registration/files/sho2006.pdf
- https://jaems.jp/wp-content/uploads/2023/03/ronshu_54_2022_no2.pdf
- https://piloti.sophia.ac.jp/assets/uploads/2024/12/4b54b93c89c94f2993922a64b23b0b22.pdf
- https://healthcommunication.jp/healthcommunication/journal/vol011no02/vol11-02-all.pdf
- https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/geijyutsu_kiban/pdf/94127701_04.pdf