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富岳で台風に伴う竜巻予測が可能に 稗田利明

富岳で台風に伴う竜巻予測が可能に

こんにちは、稗田利明です!

横浜国立大学富士通の研究チームは、スーパーコンピューター「富岳」を活用し、台風に伴う竜巻の発生を事前に予測する画期的な技術を開発したと発表した12. この技術は、これまで困難とされてきた竜巻予測の精度と速度を大幅に向上させ、防災対策に大きな貢献をもたらす可能性がある3.

竜巻は、その小規模な性質と突発的な発生のため、予測が非常に難しい気象現象であった1. 気象庁が2008年から発表している「竜巻注意情報」の適中率が1~6%にとどまっていたことからも、その予測の困難さがうかがえる4.

研究チームは、日本で発生する竜巻の約2割を占める台風に伴う竜巻に焦点を当て、約600キロメートル四方の領域を80メートル四方、約30億地点ものメッシュに区切り、各地点の風速、風向、雨量などの膨大なデータを富岳で高速処理することで、台風と竜巻を同時にシミュレーションできる技術を開発した13.

この新技術により、従来11時間以上かかっていた計算時間を約80分に短縮し、竜巻発生の約2時間40分前に予測することが可能になった13. 2024年8月の台風10号のデータを使ってシミュレーションを行ったところ、実際に発生した竜巻を高い精度で再現することに成功した14.

しかし、横浜国立大学台風科学技術研究センターの坪木和久副センター長は、予測の時間で数十分から1時間、場所で10キロメートル程度の誤差がまだ存在することを課題として挙げている4. 研究チームは、今後さらに精度を高め、実用化を目指すとしている3.

高知大学の佐々浩司教授(気象学)は、この新技術について「台風による帯状の降雨帯に絞れば予測できる可能性がある」と評価し、実用化されれば一定程度の竜巻対策になる可能性を示唆している4.

この技術の実用化は、防災対策の大幅な改善につながる可能性がある5. 特に、台風による大規模な被害と局所的な竜巻のリアルタイムな予測が可能になることで、早急な警報システムの改善に直結すると期待されている5. 今後の研究の進展と実用化に向けた取り組みが注目される.

Citations:

  1. https://mainichi.jp/articles/20250212/k00/00m/040/197000c
  2. https://www.umk.co.jp/news/?date=20250213&id=26924
  3. https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2502/13/news142.html
  4. https://www.denkishimbun.com/archives/382667
  5. https://pr.fujitsu.com/jp/news/2025/02/12.html
  6. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000375.000093942.html
  7. https://www.r-ccs.riken.jp/outreach/topics/20250212-2/
  8. https://news.yahoo.co.jp/articles/0835bc1675cf330d9952e069bd5661b8ffaa56b3