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公衆Wi-Fi、衰退の裏に潜む需要と進化 稗田利明

公衆Wi-Fi、衰退の裏に潜む需要と進化

こんにちは、稗田利明です!

公衆Wi-Fiの存在感が低下している背景には、複数の要因が絡み合っています[1][4]。かつては訪日外国人向けのインターネット環境整備や、安価な高速通信へのニーズから整備が進められましたが、新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の消失や、5Gの普及による高速モバイル通信の一般化により、その必要性が薄れてきました[4]。

セブン&アイグループの「7SPOT」やファミリーマートの「Famima_Wi-Fi」、東京メトロの「Metro_Free_Wi-Fi」など、大手事業者による公衆Wi-Fiサービスの終了が相次いだことも、この傾向を象徴しています[1][4]。特に、コロナ禍の影響を強く受けた2021年から2022年にかけて、多くのサービスが終了しました。

しかし、公衆Wi-Fiの需要が完全に消滅したわけではありません。通信各社が提供する「d Wi-Fi」「au Wi-Fi」などのサービスは継続されており、災害時の無料開放「00000JAPAN」の取り組みも進められています[4]。また、ホテルや観光施設では無料Wi-Fiの提供が当たり前となっており、需要に応じた整備は続いています。

さらに、野外音楽フェスなどの大規模イベントでは、スマートフォン決済の普及に伴い、公衆Wi-Fiの需要が新たに生まれています[4]。モバイル通信が混雑する中、決済のためのWi-Fi環境整備が進んでいます。高速衛星通信サービス「Starlink」の登場も、臨時イベントでの公衆Wi-Fi活用を後押ししています。

日本政府の「Society 5.0」ビジョンにおいても、公衆Wi-Fiはデジタル変革とスマートシティ開発を促進する重要な要素として位置づけられています[5]。全国でホットスポットが増加しており、公衆Wi-Fiシステムの重要性は依然として高いと言えます。

このように、公衆Wi-Fiは広域での整備の必要性は薄れたものの、特定のニーズに応じた形で進化を続けています。一見すると存在感が低下したように見えますが、実際には目立たない形で私たちの生活に溶け込んでいるのが、2025年の公衆Wi-Fiの現状と言えるでしょう。

Citations:
[1] https://bb-navi.jp/column/%E6%AC%A1%E3%80%85%E3%81%A8%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BCwi-fi%EF%BC%81%E6%9C%80%E5%96%84%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E7%AD%96%E3%81%AF%EF%BC%9F/
[2] https://www.ntt-bp.net/column/blog/2022/03/post-65.html
[3] https://www.soumu.go.jp/main_content/000932571.pdf
[4] https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1371309.html
[5] https://www.sdki.jp/reports/public-wi-fi-market/114786
[6] https://iot.dxhub.co.jp/articles/9c87pdta1
[7] https://news.yahoo.co.jp/articles/53dd2822c1484ae0c021a956fcef8828beae0663
[8] https://select-wifi.acrove.co.jp/5904/