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データ分析基盤の未来対応型アーキテクチャ 稗田利明

データ分析基盤の未来対応型アーキテクチャ

こんにちは、稗田利明です!

データ分析基盤の構築において重要な「未来対応型プラットフォームアーキテクチャ」について解説します。大規模なデータ分析基盤には、データパイプライン生成、SQLエンジン、機械学習エンジン、ストレージ管理など、多岐にわたる共有サービスが必要です[1]。これらのサービスを論理的に一元化し、データへの接続性を確保したアーキテクチャを「コネクテッド・アナリティクス・アーキテクチャ」と呼びます。

このアーキテクチャでは、ドメインが管理するデータ製品がコネクテッド・データ基盤に保存され、様々なコンピュートサービスがこれらのデータ製品を共有して利用します[1]。インテリジェントメッシュと呼ばれる分散データ統合管理機能により、物理的に異なる場所に配置されたデータ製品にシームレスにアクセスできます。

ユーザーは、自然言語を使って必要な情報を取り出すことができ、データの冗長化や不要な移動を防ぎ、コスト効率の良いドメイン間コラボレーションを実現します[1]。同時に、各ドメインは独自のサービスを導入・利用する自由も保持します。

最新のテクノロジートレンドとして、以下の点が挙げられます:

1. デザインパターンの融合:データウェアハウス、データマート、データレイクなどが融合し、レイクハウスのような包括的なデザインパターンが主流になっています[1]。

2. オープン・データ・スタンダードの進化:Iceberg、Delta Lake、Apache Hudiなどのオープンテーブルフォーマット(OTF)が普及し、データ製品の相互運用性と柔軟性が向上しています[1]。

3. マルチクラウド、ハイブリッドクラウドの採用:複数のパブリッククラウドやオンプレミス環境を併用する企業が増加しています[1]。

これらのトレンドを踏まえ、データ製品の性質に応じた最適なデータ配置が可能になります。また、クラウドとオンプレミスの両方で利用可能な移植性の高いテクノロジーを選択することで、将来的なデプロイの柔軟性も確保できます[1]。

大規模なデータ分析基盤構築において重要なのは、「何を構築するか」ではなく「何のために構築するか」という点です[1]。安全で信頼できるデータを組織全体で効率良く提供することが核心であり、テクノロジーだけでなく、データアーキテクチャやガバナンスも含めた総合的な視点が必要です。

未来対応型のプラットフォームアーキテクチャを採用することで、現在の資産を活用しつつ、将来の技術進化にも柔軟に対応できる基盤を構築することができます。これにより、組織全体でのデータ活用が促進され、AIの効果的な導入や迅速な意思決定が可能になるでしょう。

Citations:
[1] https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/1646761.html
[2] https://qiita.com/taka_yayoi/items/0de338fbb48510fd5221
[3] https://www.comiket.co.jp/info-c/C106/C106Appset.pdf
[4] https://note.com/bunsekiya_tech/n/nec885be6173d
[5] https://japanese.opswat.com/blog/cross-domain-solutions-guide-to-secure-data-transfer
[6] https://note.com/contest/note%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9?f=popular
[7] https://github.com/aws-samples/baseline-environment-on-aws-for-financial-services-institute/blob/main/doc/reference-arc-analytics-platform/analytics-simple-datalake-arch-readme.md
[8] https://www.cognite.com/ja-jp/resources/definitive-guide-to-industrial-dataops/chapter-three
[9] https://submarine-c.com/media-data-platform/data-platform-architecture/