こんにちは、稗田利明です!
韓国のAJ2社が開発した新しい虹彩認証技術が、生体認証の世界に革命をもたらそうとしています。この技術は、3メートル離れた場所からでも正確な個人認証を可能にし、非接触決済や顧客管理など、様々な分野での応用が期待されています。
AJ2社は虹彩認証分野で25年の実績を持つ企業で、カメラモジュールやIR-LEDの独自開発を続けてきました。今回の「3m虹彩認証デバイス」は、日本のレンズメーカーであるタムロンとの共同開発により実現しました。タムロンの25倍ズームレンズをCCTVカメラに統合することで、従来の1〜2メートルという距離の限界を大きく超える3メートルからの認証を可能にしました[1]。
この技術の特筆すべき点は、めがねをかけていても裸眼と同様に3メートルの距離から認証が可能なことです。現在実証テストが行われており、2025年には製品の量産化が予定されています[1]。
AJ2社の虹彩認証技術は既に高い評価を受けており、30cmの認証技術が米国国防省の認証を受け、量産製品の納入実績もあります。さらに、個人のプライバシー保護にも配慮しており、EUの厳格な規制に対応し、ユーザーの同意があるときのみ認証を行うことが可能です[1]。
この新技術は、2024年10月に東京で開催された「2024 Japan IT Week 秋」で発表され、タムロンとの共同販売に向けたMOUも締結されました。今後は決済システムだけでなく、百貨店や大型ショッピングセンターなどの顧客管理プログラムへの応用も期待されています[1]。
虹彩認証は、生体認証技術の中でも特に高い精度を誇ります。セキュリティの高さを表す指標である「FAR(他人受入率)」が最も低く、最もセキュアな生体認証技術と言われています。また、虹彩は生後2年経過後、つまり満2歳以降は一生経年変化しないという特徴があり、長期的な利用に適しています[2]。
AJ2社の新技術は、虹彩認証のこれらの利点を活かしつつ、さらに利便性を高めたものと言えるでしょう。3メートルという距離からの認証が可能になることで、より自然な形での本人確認が実現します。これは、顔認証のような非接触型の認証方法の利点を持ちながら、虹彩認証特有の高い精度を維持しているという点で、画期的な進歩と言えます。
今後、この技術は小売業を中心に幅広い分野での採用が期待されています。顧客識別が容易になることで、よりパーソナライズされたサービスの提供や、セキュリティの向上が可能になるでしょう。日本でも、AJ2社の装置が多くのシーンで使われるようになると予想されています[1]。
生体認証技術の進化は、私たちの日常生活をより便利で安全なものにする可能性を秘めています。AJ2社の新技術は、その大きな一歩となるかもしれません。
Citations:
[1] https://www.techno-edge.net/article/2024/11/08/3814.html
[2] https://iris.pas-ta.io/about/
[3] https://note.com/sifca/n/nb0228fbcdd80
[4] https://article.auone.jp/detail/1/3/7/359_7_r_20241111_1731299491726527
[5] https://www.techno-edge.net/article/img/2024/11/08/3814/20886.html
[6] https://news.yahoo.co.jp/articles/945335eff90534a88220e4e8c91425962646f713/images/000
[7] https://x.com/TechnoEdgeJP/status/1854660116186120369
[8] https://x.com/w_ns/status/1855482901539987796