こんにちは、稗田利明です!
一橋大学が2023年4月に新設したソーシャル・データサイエンス学部で、KDDIとARISE analyticsと連携したPBL(Project-Based Learning)演習を実施することが発表された。この取り組みは、社会課題解決に貢献するデータサイエンス人材の育成を目指すもので、2025年4月から全13回にわたって行われる予定だ。
演習のテーマは「位置情報データ解析を用いた観光による地域共創への課題提言」。KDDIが提供するメッシュ単位で匿名化された位置情報データと、それに付随する性別や年齢などの属性データを用いて、データの可視化や基礎集計などを行う。KDDIは位置情報データの取り扱いに関する知見も提供する。一方、ARISEはデータサイエンティスト育成やデータ分析プロジェクト推進のノウハウ、位置情報マーケティングにおける知見を提供する役割を担う。
この演習を通じて、学生たちは実際のビジネスや社会課題に即したデータ分析スキルを身につけることができる。位置情報データ解析の技術は、民間企業のマーケティング活用だけでなく、自治体での緊急・災害時の動態調査や、観光・交通の施策立案など、幅広い分野での社会課題解決に貢献することが期待されている。
一橋大学のソーシャル・データサイエンス学部は、ビジネス、社会課題、データサイエンスの3領域を体系的に修得するカリキュラムを用意している。この新しい学部は、急速に進化するAI技術や新たなデータ分析手法を積極的に取り入れ、社会科学とデータサイエンスを融合させた教育を行っている。
このような産学連携の取り組みは、学生たちに実践的なスキルを身につける機会を提供するだけでなく、企業にとっても将来の即戦力となる人材の育成に関わることができるメリットがある。データサイエンス人材の需要が高まる中、このような取り組みは今後ますます重要になっていくだろう。
Citations:
[1] https://univ-journal.jp/column/2024247375/
[2] https://diamond.jp/articles/-/332464
[3] https://www.youtube.com/watch?v=eN7-yC5ObV8
[4] https://toyokeizai.net/articles/-/617478
[5] https://www.sds.hit-u.ac.jp
[6] https://juken.hit-u.ac.jp/environment/bridges/070_01/
[7] https://www.youtube.com/watch?v=KEaGrGAQPus
[8] https://www.keinet.ne.jp/teacher/report/interview/23/230501a.html