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女川原発2号機、13年半ぶり再稼働 稗田利明

女川原発2号機、13年半ぶり再稼働

こんにちは、稗田利明です!

東北電力は2024年10月29日、宮城県女川町と石巻市にまたがる女川原子力発電所2号機(出力82.5万キロワット)を13年7か月ぶりに再稼働させました[1][2]。この再稼働は、2011年の東日本大震災後、被災地の原発として初めてのケースとなります[2]。

さらに注目すべき点は、女川原発2号機が東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉BWR)であることです[1][2]。このタイプの原子炉の再稼働は、震災後初めての出来事となります[2]。

再稼働のプロセスは、10月29日午後7時に原子炉を起動することから始まりました[4]。その後、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く作業が行われ、30日午前0時12分には原子炉内の核分裂反応が安定して続く「臨界」状態に到達しました[2]。

東北電力の計画によると、11月上旬には発電を再開し、12月頃には営業運転を開始する予定です[5][7]。ただし、長期間の稼働停止を考慮し、安全対策の一環として発電開始後に一度原子炉を停止し、設備の異常がないことを確認した上で再び稼働させる予定です。

この再稼働に関して、東北電力の樋口康二郎社長は「引き続き安全確保を最優先に、一つひとつのプロセスにしっかりと対応していく」とコメントしています[6]。また、宮城県村井嘉浩知事も安全性と情報公開の重要性を強調しています。

女川原発2号機の再稼働は、国内の電力需要増加に対応する重要な一歩と見られています。AIやデータセンターの普及に伴い、電力需要の増加が予想される中、原発の再稼働は電力の安定供給に寄与すると期待されています。

安全面では、2013年7月に施行された新規制基準に基づき、女川原発でも大規模な安全対策工事が実施されました。最大23.1メートルの津波を想定した海抜29メートル、総延長800メートルの防潮堤や、放射性物質の漏えいを抑制しつつ原子炉格納容器内の圧力を下げるフィルター付きベント装置、約1万立方メートルの冷却水を蓄える貯水槽などが整備されています[1][2]。

この再稼働は、東日本大震災からの復興の象徴としても注目されており、今後の原子力発電所の運用と安全管理に大きな影響を与えると考えられます。

Citations:
[1] https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20241029/6040023390.html
[2] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241029/k10014622291000.html
[3] https://www.youtube.com/watch?v=yvIKQ5rU-Tc
[4] https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1245793_2549.html
[5] https://www.tohoku-epco.co.jp/information/1242141_2521.html
[6] https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1245792_2549.html
[7] https://www.tohoku-epco.co.jp/information/1245248_2521.html
[8] https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1243789_2549.html