こんにちは、稗田利明です!
エムスリーとソニーグループの合弁会社であるサプリムは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク計測サービス「Sleep Doc」の個人向け提供を開始しました。このサービスは、計測デバイスのラインナップ拡充や、Apple Watchを利用した廉価プランの追加が特徴です。
#### 計測デバイスの拡充
新たに追加された計測デバイスには、ソニー製のクリップ型デバイスとApple Watchの2種類があります。ソニー製デバイスは、ズボンなどに装着して睡眠中に計測を行います。デバイスは高さ約60mm、幅約26mm、重さ約23.7gと小型で、いつも通りの睡眠環境で計測が可能です。さらに、LTE-Mを搭載しており、スマートフォンとの連携は不要です。利用料金はレンタルのみで7,980円です。
Apple Watchを利用する場合、手持ちのApple Watchに専用アプリをインストールし、計測を行います。対応OSはiOS 16以降、watchOS 9以降で、利用料金は2,800円です。このレンタルモデルでも、他のプランと同様のサービス内容が提供されます。
#### 測定結果レポートの刷新
測定結果レポートも刷新され、従来の計測結果に加えて、SASによく見られる自覚症状に対する該否判定が追加されました。これにより、SASのリスクを様々な角度から確認できるようになりました。
#### 医療機関との連携
さらに、睡眠障害の可能性が示唆される人がスムーズに医療機関を受診できるよう、自宅からでも受診可能なオンラインクリニックの受診方法の説明や、Sleep Docの検査を積極的に受け入れてくれる医療機関の紹介も行います。Sleep Doc測定結果に対する病院・クリニック向けの解説資料も追加されました。
#### サービスの背景と展望
サプリムは、2020年4月からエムスリーとソニーグループが協業を加速し、医療・ヘルスケア領域で新たな価値を創造するために設立されました。Sleep Docは、ソニー製ウェアラブルデバイスから取得する生体データの分析と睡眠セルフチェックを用いて、自宅で簡単に睡眠障害リスクの計測ができるサービスです。
このサービスは、特に運輸・運送業界においても提供されており、SASのリスクが高いドライバーの健康管理と安全確保に貢献することが期待されています。運輸業界では、SASのスクリーニング検査の実施率が低い現状があり、特別価格での提供により、検査の普及と適切な治療の促進を目指しています。
Sleep Docの個人向けサービスの提供開始により、より多くの人々が自宅で手軽にSASのリスクを確認し、適切な対策を講じることが可能となります。
Citations:
[1] https://www.sapplym.com
[2] https://sleep-doc.jp
[3] https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1613887.html
[4] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000102259.html
[5] https://www.lnews.jp/2024/08/q0801309.html