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中野サンプラザの3Dデータ、無償公開へ 稗田利明

中野サンプラザの3Dデータ、無償公開へ

こんにちは、稗田利明です!

中野区は2024年7月16日、2023年7月に閉館した「中野サンプラザ」の3Dスキャンデータをオープンデータとして無償公開しました[2][3]。このデータは、外観と建物内部(エントランス、コンサートホール、チャペル、レストランなど)をレーザースキャナなどを使って精密に計測し、点群データとして作成されています[2][4]。

公開されたデータは、クリエイティブ・コモンズ(CC-BY4.0)に準拠しており、中野区のクレジットを表示すれば、商用利用を含めて自由に改変・複製・再配布が可能です[2]。中野区は、このデータを活用して「VR空間に中野サンプラザを蘇らせ、バーチャルツアーやコンサートを開催するなど、自由な発想でデータをご活用ください」と呼びかけています[1][2]。

データ作成には最新の技術が駆使されました。外観の計測には、航空測量センサー「CityMapper-2」、ハンドヘルドレーザースキャナ「Hovermap ST-X」、LiDARセンサー搭載の「iPhone 12 Pro Max」が使用されました[2]。建物内部の計測には、これらに加えて地上レーザースキャナ「Focus S350」とハンドヘルドレーザースキャナ「ZEB-HORIZON」も活用されています[2]。

さらに、中野区はデータの公開だけでなく、閲覧用のWebビューアも用意しました[2]。3Dカメラ「Matterport」での撮影結果をもとに作成された360度ビューとドールハウスビューを、Webブラウザ上で2027年3月27日まで閲覧できます[2]。これにより、エントランス、コンサートホール(1/2階)、チャペル、レストランの様子を自由に眺めることが可能になりました[2]。

データは東京都オープンデータカタログサイトからダウンロードでき、計測時に撮影された写真も公開されています[2][5]。中野区によると、このデータ作成の狙いは「中野のランドマークとして、音楽の殿堂として、多くの方から愛されたこの建物を、文化財としてアーカイブ化するため」とのことです[2]。

この取り組みは、閉館した建物の記憶を未来に残すだけでなく、デジタル技術を活用した新たな文化財保存の形を示しています。また、オープンデータとして公開することで、クリエイターやデベロッパーによる革新的な活用法が生まれる可能性も秘めています。中野サンプラザの3Dデータは、建築や都市計画の研究、バーチャルイベントの開催、デジタルアートの創作など、幅広い分野での活用が期待されます。

Citations:
[1] https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kanko/city-promotion/Sunplaza_3D.html
[2] https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2407/20/news063.html
[3] https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1609718.html
[4] https://www.kkc.co.jp/news/release/2024/07/18_22908/
[5] https://kugikai-nakano.jp/shiryou/24620144923.pdf