こんにちは、稗田利明です!
文部科学省は2024年7月8日の有識者会議で、小学6年生と中学3年生を対象とした「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)について、2027年度から紙の問題冊子を廃止し、パソコン端末を活用してオンラインで出題・解答する新方式(CBT:Computer-based Testing)に全面移行する方針案を示しました。正式決定は秋ごろに予定されています[1][2][3][4][5]。
### オンライン化のスケジュール
文部科学省は、2025年度に中学理科でCBTを先行実施することを既に決定しており、2026年度には中学英語でも導入し、2027年度以降は全教科に広げる計画です。CBTの実施に際しては、全小中学生に配布されているパソコン端末を活用し、全国一斉ではなく複数日に分散して行う予定です[1][3][4]。
### オンライン化の利点
文部科学省は、CBT移行の利点として以下の点を挙げています:
1. 動画や音声を使った新たな出題形態が可能となる。
2. 児童生徒ごとに異なる問題セットを割り当てることで、データ収集の幅が広がる。
3. 問題冊子の印刷や配送の経費を削減できる。
これにより、年度ごとの児童生徒の学力変化が比較可能になり、授業改善にもつながるとしています[1][2][3][4][5]。
### 課題と対策
一方で、昨年度の中学英語の話す力を確認する問題で初めてオンラインテストが導入された際、受験生の12%余りが正常に回答を送れないトラブルが発生しました。このため、会議では「ネットワーク環境の改善を進めるべきだ」といった指摘も出ています。文部科学省は、全国の教育委員会などの意見も踏まえ、ネットワーク環境の整備を進める方針です[1][2]。
### 結論
全国学力テストの全面オンライン化は、教育のデジタル化を進める一環として重要なステップです。文部科学省は、各方面からの意見を取り入れつつ、スムーズな移行を目指しています。今後の正式決定と具体的な実施計画に注目が集まります[1][2][3][4][5]。
Citations:
[1] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240709/k10014505661000.html
[2] https://news.yahoo.co.jp/articles/f678bd4112b7cbcae625b0d89305c869992f0e8b
[3] https://resemom.jp/article/2024/07/09/77928.html
[4] https://www.jiji.com/jc/article?g=soc&k=2024070800702
[5] https://reseed.resemom.jp/article/2024/07/09/9102.html